エリー・サイモンとの新しい友情によって、アンディは自分を発見し、母親べったりの秘蔵っ子という立場を捨てた。エリーは、14歳からすでに自分を発見していた。そんなエリーに励まされて、アンディはようやく世界に自分の顔をはっきりと見せようと決意した。それは容易なことではなかった。子供の頃から、アンディは他の子供と交わらなかった。ティーンエイジになったアンディの周りには、大人びた同級生がいた。アンディはやっとありのままの自分になった。女の子とばかりつきあっていても、女々しいわけではない。シェンリー高校へ入ってから、アンディをからかう者はいなくなった。
参考文献/「伝記 ウォーホル パーティのあとの孤独」フレッド・ローレンス・ガイルズ著 野中邦子 訳