子供時代のアンディは見るからに内気そうで、いつも一人遊びをし、友達もほとんどいなかった。しかし、その内気さや臆病さは本心を隠す仮面のようなものだった。心の底では人から注目されたかったのだ。ある時、アンディは学校で階段を踏みはずして尻餅をつき、みんなに笑われた。アンディは注目されたのが嬉しくてたまらなかった。リンドラに住むいとこのエイミー・ザヴァツキー・バッサレッリは彼の子供時代をこう回想している。
「部屋の片隅で、人のすることをじっと見ていたわ。わたしの姉が近づいて話しかけてみたら、ほんとはとても面白い子だった・いろんなコレクションを見せてくれたのよ。あのころから映画スターの写真みたいなものをたくさん集めていたわ」
参考文献/「伝記 ウォーホル パーティのあとの孤独」フレッド・ローレンス・ガイルズ著 野中邦子 訳